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【備 中】
-あなとやま じんじゃ-
鎮座地 岡山県高梁市川上町高山市1035   ※旧・川上郡川上町    
祭神 天照大神(アマテラス オオミカミ)、倉稲魂神(ウカノ ミタマノ カミ)[ 豊受大神(トヨウケノ オオカミ) ]、足仲彦命(タラシ ナカツヒコノ ミコト)、穴門武姫命(アナトタケヒメノ ミコト)   
創建  
由緒

延喜式巻10に備中国18社の中にその名があげられ、朝廷崇敬の神社であった。

創立は崇神天皇54年と言われているが、延喜、延長の時代この神社は、備中国下道郡長田山と記されており、その地名にまつわる神々の伝説も多い。
倭姫世記という古書によると、崇神天皇から、天照大神のご神体である御鏡を、「何処へおまつりしたらよいかさがしてきなさい」という命を受けた豐鋤入姫命が、紀伊国奈久佐浜宮から備中国名方浜宮(現在の穴門山神社)へ奉遷し、4年間奉斎したと記されている。朝廷の当社に対する崇敬の篤かったことがうかがえる。

祭神は、天照大神、倉稲魂大神(豊受大神ともいう)、そして日本武尊の第2皇子足仲彦命、吉備武彦の娘で日本武尊の妃である穴門武姫命の4柱を併祀している。

社殿は寛永9年(1632)秋焼失したものを、備中松山城主の池田出雲守長常が、寛永14年(1637)再建寄進した。権現造りの建築様式で、特に本殿妻側は懸魚、虹梁、支輪、斗きょう組(斗組)で装飾性が高く、余り県下にその例がなく県指定文化財である。

周囲の社叢は、県指定の天然記念物であり、昭和5年10月、京都大学、田代善太郎先生の調査によると、438種の植物が記録されており、その種類の多いことで注目されている。神木のカツラは、樹齢推定700年、株周囲8.93メートル、樹高30メートルである。
神木は本門そばの石段上の大杉と、境内崖下のカツラである。

-岡山県神社庁HPより-

御利益 殖産興業 ・五穀豊穣・縁結び・交通安全
駐車場 20台程度
アクセス JR高梁駅より西へ約25km、井原鉄道井原駅より北へ約25km、高山市バス停(高梁バスセンター等より備北バス・川上バスセンター行き終点下車、高山市行きバス乗換)より北へ徒歩約30分。
備考 式内社。 岡山県神社庁加盟。
参詣日 05/06/14、07/02/02 (08/05/20 UP)
■コメント

式内社・穴門山神社だとされる古社。 倉敷市真備町の穴門山神社が戦災を逃れこの地に遷座されたとも、また紀伊国奈久佐浜宮から備中国名方浜宮へ奉遷されたものだともいわれるが詳細は分かっていない。
どちらにせよ、かなりの昔から神聖な場所として祀られていたようだ。 その証拠に社殿裏手に巨大な磐座と洞窟があり、昔から祀られていた形跡があるという。
少し離れた所を流れる前谷川あたりには住居跡もある。

この神社にいくには、高梁市川上町と井原市芳井町との境目の山上にある高山市地区の町並みの中に門柱があり、そこを北側に曲がって進んでいく。 集落を過ぎると鳥居があり、そこからは谷をひたすら下っていく。 道は非常に狭い。
また、この鳥居の所からは雲海とツツジで有名な弥高山がよく見える。
下り始めてすぐ、 素盞鳴神社があり、それを過ぎると神社までなにもない。 かなり下っていかなければならず、少し気味が悪い程だ。

やっと神社に着くと、立派な随神門がある。その背後の急斜面の上の方に社殿が見える。 斜面を斜めに参道があり、上っていくと大きな社殿がある。かなり古いが立派な社殿である。
前述のように社殿裏には磐座と思える巨大な岩と小さな洞窟があり、太古から神聖な地と思わせる雰囲気だ。


高山市地区も山のかなり上の方にあっていくのが大変なのに、そこからさらに谷間を延々と下っていくという奥深い地にあり、参る人がいるのかと思うくらいの秘境の地に鎮座している。
逆にそれが神聖さを演出しているのかもしれない。

ちなみに駐車場は神社の少し手前の道沿いの広くなっと所。

私が1回目に訪れた時は土砂崩れで道が封鎖されていたため、迂回して前谷川沿いの道から来たのだが、そちらはもっと道が狭い上、小石や枝が道の上に落ちているというひどい道だった。

[ 案内板1 ]  [ 案内板1-2 ] [ 案内板1-3 ]  [ 案内板2 ]  [ 案内板3 ]  [ 案内板4 ]  [ 案内板5 ]

【 高山市の町並み 】

【 高山市 門柱 】

【 高山市 参道 看板 】

【 高山市 参道 鳥居 】

【 弥高山 】
鳥居の所からは弥高山が見える。
【 素盞鳴神社 】
鳥居を過ぎて参道を下り始めるとある。
【 参道 石灯篭 】
参道をかなりくだった道沿いにある。
【 社頭 】

【 手水舎 】

【 謎の列石 】
手水舎のすぐ近くにあるが、何かの跡か?
【 境内社 】

【 石碑 】

【 随神門 】


【 随神門 】
立派な随神門があるが、社殿は門の後方の
急斜面のはるか上になる。
【 随神門 】

 
【 売店跡 】
完全な廃屋になっているが、売店だったようだ。
昔は参拝者が多かったのだろうか。
【 御神木 】
どうやら御神木のようだ。
 
【 参道 】
随神門を過ぎると急斜面を斜めに
参道が延びている。
【 参道 】
石段が続く。 
社殿があるところはかなり高い所になる。

【 参道 】



【 参道 】


【 古札預所 】


【 渡り廊下 】


【 石灯篭 】


【 狛犬 】


【 渡り廊下 】


【 社務所 】



【 石灯篭 】


【 拝殿 】


【 拝殿 】


【 拝殿 】


【 本殿 】


【 本殿 】


【 境内社 日少宮神社 】


【 境内社 三輪神社 】
相殿として祖霊社が祀られている。

【 境内社 平川家祖霊社 】
平川家とは一体?
神主の家だろうか?
【 境内社 】
詳細は不明。

【 磐座? 】
境内社の近くにあるが、磐座だろうか?

【 磐座 】
社殿裏手には巨大な岩があり、磐座と思われる。
[ 案内板6 ]


【 洞窟の祠 】
社殿裏手の岩には、本殿左手あたりに
穴(洞窟)が開いており、入口と内部に
それぞれ祠を建てて祀られている。

【 洞窟内部と祠 】
穴の内部はそんなに広くはない。

【 境内からの景色 】
社殿前から下をのぞくと下に随神門が見える。
谷間にある為、周囲の視界は開けていない。
【 高山市の道路からの眺め 】
高山市を通る道路からの景色。

【 高山市の道路からの眺め 】
同じく高山市を通る道路からの景色。

【 高山市の道路からの眺め 】
高山市を通る道路からの景色。



穴門山神社 -あなとやま じんじゃ-

 

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